ビルやマンションなど大型建築物によく用いられるアスファルト防水とは?

ビルやマンションなど大型建築物によく用いられるアスファルト防水とは?

防水工法は「ウレタン防水」「FRP防水」「シート防水」「アスファルト防水」があります。

この中で住宅のベランダやパラペットによく採用されるのが「ウレタン防水」と「FRP防水」「シート防水」です。

もう一つの「アスファルト防水」はビルやマンションなどの大型の建築物によく採用されています。

アスファルト防水はあまり見かけることはないかもしれませんが、実は歴史が古く実績があり、耐久性にも優れている信頼性の高い防水工法です。

本記事ではこのアスファルト防水の特徴や工法の種類、メリット・デメリットについてお話しさせていただきます!

目次

アスファルト防水とは?

ビルやマンションなど大型建築物によく用いられるアスファルト防水とは?

アスファルト防水は数ある防水工法の一つ。

100年以上もの歴史がある信頼性の高い防水工法でして、ビルやマンション、学校の屋上など大型建築物に多く採用されています。

アスファルト防水はルーフィングとアスファルトを用いて防水層をつくる工法です。

現在の改修工事では高分子ポリマーを添加して強化させた改質アスファルトルーフィングを多く利用しております。

アスファルト防水の3つの工法

アスファルト防水には「熱工法」「トーチ工法」「常温粘着工法(冷工法)」の3つがあります。

熱工法は大型のビルやマンション、学校や病院などの施設に採用されることが多く、改修工事ではトーチ工法や常温粘着工法の採用が一般的です。

熱工法

融解させたアスファルトを流し込みルーフィングを貼り付けて防水層をつくる工法を「熱工法」といいます。

昔から行われている歴史のある工法で、公共工事や大型施設など広く採用される高い信頼性があります。

下地調整を行った後に溶融窯で溶かしたアスファルト(220〜270℃)を流し込みその上にルーフィングを接着させ、それを2〜4枚積み重ねます。

層が暑いほど強固な防水層をつくることができ、乾燥も早いため工期が短い特徴があります。

トーチ工法

アスファルトルーフィングを汎用なトーチバーナーで炙り溶着させる工法が「トーチ工法」です。

トーチバーナーは炙り料理など幅広く使用できるものを使っています。

熱工法は溶融窯でアスファルトを一度溶かさなければなりませんでしたが、トーチ工法はその手間が軽減されており、臭いや煙などが発生せずに安全で環境にも配慮されております。

現在ではアスファルトシート防水工事の標準仕様として採用されており、多くの現場に採用されるようになりました。

アスファルトルーフィングの積層も隙間がなく水密性に優れ、高い防水効果を発揮します。

常温粘着工法(冷工法)

改質アスファルトルーフィングの敷設面が粘着質になっており、熱工法やトーチ工法のように熱を使わずに防水層をつくれる工法が「常温粘着工法(冷工法)」です。

常温粘着工法は屋根にも多く用いられ、煙や臭いが発生しないため、環境に優しく施工しやすい特徴があります。

大掛かりな施工器具も不要ですので、密集地や狭小住宅にも適用できます。

アスファルト防水のメリット・デメリット

メリットデメリット
防水性が高い
工期が短い
耐用年数が長い
工法により臭いや煙が発生する
高温で炙るなど危険性がある
建物への負荷がかかる
施工できる業者が限られる

アスファルト防水は上記で挙げた工法によって内容は変わってきますが、

  • 防水性が高い
  • 工期が短い
  • 耐用年数が長い

というメリットは共通しております。

ウレタン防水やFRP防水の塗膜防水は耐用年数10年ほどに対してアスファルト防水は15年ほど耐久が想定されています。

また、硬化時間もそこまで長くなく工期を短くできます。

デメリットでは工法により異なるため、下記の表をご覧ください。

メリットデメリット
熱工法歴史が長く信頼性が高い
水密性・耐久性が高い
耐用年数が長い
臭いや煙が発生する
火災のリスクがある
建物への負荷がかかる
施工できる業者が限られる
面積の小さい建物には不向き
トーチ工法隙間なく溶着でき、防水効果が高い
既存アスファルト防水の上に施工できる
煙や臭いが少なく環境への影響を軽減
費用が安い
付近に燃えやすいものがあると施工できない
下地が傷むリスクがある
定期的にトップコートを塗る必要がある
常温粘着工法広範囲に施工ができ、工期を短くできる
臭いがない
火による焦げや融解がない
融着よりも密着性が劣る
定期的にトップコートを塗る必要がある

工法の選定は建物の規模、まわりの環境、ご予算などによって変わります。

また、工期も同様に工法で変わり、トーチ工法や常温粘着工法は1〜2週間に対し、熱工法は3週間から長いと2ヶ月くらいかかります。

また、防水工事全般に言えることですが、屋外での工事のため、雨天により工事が遅延する可能性もあります。

トーチ工法と常温粘着工法は5〜8年くらいを目安に定期的にトップコートを塗装する必要があります。

防水工事についてはこちらの記事もご一緒にご覧ください。

アスファルト防水 まとめ

ビルやマンションなど大型建築物によく用いられるアスファルト防水とは?

いかがでしたか?

ここまでアスファルト防水についてお話しさせていただきました。

戸建て住宅にアスファルト防水が採用されることはなく、ウレタン防水やFRP防水での施工が一般的です。

アスファルト防水はビルやマンション、学校や病院などの公共施設に採用されることが多いです。

防水は雨漏りに関わる大事な工事となりますので、傷んでいましたらなるべく放置せずに適切なタイミングでメンテナンスを行うことが大切です。

あまり気にして見るところではないかもしれませんが、雨漏りすると大変ですので、10年くらいを目安に定期的に点検していただくことをおすすめします。

さいたま塗装本舗は建物診断や見積もりを無料で行なっております。

建物のメンテナンスのことでなにかお困りのことがありましたら診断いたしますのでお気軽にご相談ください!

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