コーキングの増し打ち工法とは?

コーキングにはこちらの2つ施工方法があるのはご存知ですか?
- 打ち替え工法
- 増し打ち工法
一般的にコーキング工事は「打ち替え工法」で施工しますが、場所や条件によっては「増し打ち工法」を採用します。
どちらの工法が優れているというよりも適宜に工法を使い分けることが非常に重要です。
本記事では増し打ち工法について詳しく徹底解説させていただきます!
増し打ち工法は元々のコーキングを残してその上に新しく打設する工法

コーキングは建物に生じる隙間をふさぐために使う充填材です。
シーリングとも呼び、建物の防水性を保つために欠かせません。
施工では基本的に「打ち替え工法」を用いますが、施工する場所や条件によっては増し打ち工法で施工する必要があります。
各施工方法の違いについてはこのようになっています。
- 打ち替え工法:既存コーキングを撤去後、新規でコーキングを充填する工法
- 増し打ち工法:既存コーキングを残し、その上にコーキングを新規で打設する工法
大きな違いは既存コーキングを撤去するか、残すかの違いです。
それでは、次の項で増し打ち工法を採用する場所や条件についてご説明します。

増し打ち工法を採用する場所や条件

コーキング撤去時に防水紙を傷つけるリスクがある場所
外壁の下には水が染み込んでこないように防水紙が張られています。
コーキングを撤去するときはカッターなど鋭利な道具を使いますが、この時に防水紙を傷つけてしまうと雨漏りのリスクを高めてしまいます。
このため、コーキングを打ち直す際に防水紙を傷つけやすい場所は増し打ち工法を検討します。
水の侵入リスクが高い窓まわり
窓や玄関などの開口部は外壁をくり抜いた構造になっており、水が内部に流れ込みやすい構造になっています。
これらの開口部はサッシを設置後、防水紙や防水テープなどで雨仕舞いしています。
コーキングは外からの水の侵入を防ぐためのもので、劣化すると水がそこから流れ込んできますが、内部で雨仕舞いした防水紙のところで水を堰き止めます。
しかし、上記でもお伝えしたように、カッターなどでコーキングを撤去すると防水紙を傷つける可能性があります。
このため窓などの開口部は水の侵入や防水紙を傷つけるリスクが高いため、増し打ち工法を採用するのが一般的です。
メーカーが規定するコーキングの厚みを確保できる
ほとんどのメーカーは推奨するコーキング厚があります。
1〜2mm程度ではコーキングを打ち直しても意味がないため、推奨されるコーキング厚を確保できる場所なら増し打ち工法で行なっても支障ありません。
窯業系サイディングの目地は打ち替え工法を採用しますが、ALCでは目地に深さがあるため、1回目のメンテナンスは増し打ち工法を採用しています。
コーキングの施工箇所についてはこちらの記事でご紹介しております。

増し打ち工法を用いる際の注意点

コーキングに厚みがないと打ち直す意味がありません!
コーキングにはちゃんと推奨されている厚みがあります。
時々、サイディングの目地に増し打ち工法を採用している建物をお見受けすることがあり、そのコーキング厚が1〜2mmしかありません。
これではコーキングを新しくする意味がまったくありません。
コーキングは10mm以上の厚みを確保するようにとなっているため、コーキングの施工箇所とそこに採用する工法には意識して見ておきましょう。
増し打ち工法は施工方法に工夫が必要
増し打ち工法が適している場所でもコーキング厚を確保できない場合は施工に工夫が必要です。
窓まわりでコーキング厚を確保できない場合は三角コーキングという手法を取ります。
三角コーキングはコーキング表面に傾斜をつけて厚みを確保する施工方法です。
天端などは水が溜まりやすくなりますので、滞りなく水が流れるように三角コーキングであえて傾斜をつけています。
相見積もりをとってコーキングの施工方法を業者に確認しましょう!
工事では相見積もりをとることが基本です。
価格を見比べることも大切ですが、施工方法が適切かも見極める必要があります。
施工方法は専門的なことでわかりにくいと思いますので、各業者に施工方法について直接聞くことをおすすめします。
もし採用している施工方法が異なる場合は、その理由を業者から説明をもらい、その方法が正しいのか他の業者に聞いておくと違いがわかりやすいです。
まとめ|コーキングの施工方法は適切な条件で使い分けることが大事!

ここまで増し打ち工法についてお話しさせていただきました。
増し打ち工法は主に開口部や入隅などで採用します。
打ち替え工法が基本ではありますが、無理にこの工法を用いるとかえって雨漏りの原因となってしまいます。
そのため適切な条件で増し打ち工法を採用することがとても重要です。
コーキングの施工方法について意識して見ている方はそういらっしゃらないかもしれませんが、建物の防水に関わることですので、お見積りチェックではコーキングの施工方法にも目を通しておきましょう。
さいたま塗装本舗では工事内容のご理解を深めていただけるように、使用する材料や施工方法、施工箇所など詳しくご説明させていただきます。
ご不明な点などもわかりやすくお伝えいたしますので、気になることがありましたらお気軽にご質問ください!
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