2回目以降の外壁塗装工事、注意すべきポイントは?
2022.5.23
目次
2回目の塗装はすでに1回目の塗装工事で経験しているからもう大丈夫と思うかもしれません。
塗装工事にかかる費用や塗装の劣化具合、工事の流れなど1回目の工事でいろいろ経験済みですから、知っていることも多いはず。
しかし、油断してはいけません!
2回目の塗装が必要になってくる時期は建物も20年ほど年数が経っているわけですから、1回目の時よりもメンテナンスの範囲が広くなり費用が上がってしまうかもしれません。
今回は2回目以降の外壁塗装工事で注意しておくポイントや対処方法をご紹介していきます。
【2回目の外壁塗装が必要な時期はいつ?】
そもそも2回目の塗装が必要になる時期はいつになるか疑問に思われるかもしれません。
1回目の塗装をしてからどれくらい経ったら2回目の塗装が必要になるかスケジュールの目安を下にまとめましたのでご覧ください。
塗装回数 | 年数 | 備考 |
1回目 | 10年目 | 建物の状態に関わらず業者に点検してもらうこと |
2回目 | 20年目〜 |
塗料の耐久性と劣化具合で次のメンテナスを計画。 築20年目以降は外壁以外のところも傷んでくるため塗装以外の工事が必要になる |
3回目 |
30年目〜 |
築30年目以降は外壁や屋根の下にある防水紙が張り替えの時期になる。 他にも目視ではわからない場所が傷んでいる可能性があるため塗装以外の工事が必要になる |
塗装周期は10年が平均的です。
ただし使用する塗料や外壁材によってメンテナンス時期も多少変わってきます。
1回目の塗装は新築時のはじめての塗装ですから、見た感じ外壁材に異常がなさそうでも専門業者に点検してもらうことをお勧めします。
塗料はウレタンやシリコン、フッ素などいろいろな種類があり、耐久性も異なってきます。
下記の表を目安に2回目以降の塗装をご検討ください。
塗料の種類 | 耐久年数 |
ウレタン塗料 | 7〜10年 |
シリコン塗料 | 10〜15年 |
ラジカル制御式 | 13〜16年 |
フッ素塗料 | 15年〜 |
無機系塗料 | 15〜25年 |
遮熱・断熱塗料 | 10〜12年 |
塗装が劣化してくるとさまざまな劣化症状がでてきます。
こちらの「こんな症状には要注意」に建物の劣化症状をご紹介しておりますので、ぜひご参考にしてください。
2回目の塗装の時期をお伝えしたところで、ここで2回目以降の塗装は1回目の塗装とは少し状況が違ってくることをお伝えしていきます。
2回目以降の塗装になると目視では確認できない場所も性能が落ちてくるため、塗装以外の工事も必要になってくる可能性があります。
目に見えない部分はそのまま放置されてしまうことが多いですから後々問題になってくることも。
状態が悪ければ雨漏りを引き起こすリスクもありますので2回目以降の塗装で注意しておくポイントを押さえておきましょう。
【2回目の外壁塗装をするときは内部も確認しましょう!】
1回目の塗装工事の状況によっても多少変わりますが、2回目の塗装ということは家を建ててから相当年数も経過しているかと思います。
2回目の塗装で気を付けるべきことは、外壁材、屋根材はもちろんのこと、内部の腐食も確認をお勧めしています。
例えば、どこかがひび割れていて、浸水していた場合は、基礎部分が腐食している可能性も出てきます。
また、屋根材や外壁材そのものが、経年劣化で状態がひどい場合は、塗装だけではケアできない場合も出てきます。(当社の点検時に、白アリで基礎が傷んでいたり、屋根の裏が腐食していたケースが何度かありました。)
屋根であれば、葺き替えかカバー工法のご提案になりますし、外壁もサイディングであれば張替えなどの対応が必要になってきます。
もちろん、塗装で対応できる場合も多々あります。
塗装工事を施工するときは、ひび割れなどの下地処理や、コーキング(シーリング)なども1回目以上に丁寧に施工する必要があります。
お住まいの状況によって、2回目以降の工事は塗装以外の選択肢も出てきます。
詳しくは実際に建物を見て判断する必要はありますが、1回目の工事よりもメンテナンスの範囲が広くなる可能性があります。
劣化症状が確認できる場合やメンテナンスをしてから年数が経っている場合は、まずは屋根・外壁の無料点検をご利用下さい。
さいたま塗装本舗の無料診断はこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。
【2回目以降に発生しやすい劣化症状と補修工事】
2回目以降に発生しやすい劣化症状 | 補修工事の内容 |
・サイディングの反りやひび割れ ・モルタル外壁のクラック ・モルタル外壁の剥落 |
・ひび割れ補修やタッチアップまたはサイディングの部分張り替え ・クラック補修 ・モルタル外壁の一部モルタル塗り補修〜模様付け〜上塗り塗装 |
・コーキングの劣化(破断、ひび割れ、浮き、剥がれなど) |
・コーキングの打ち替えまたは増し打ち |
・雨樋の水漏れ(継ぎ目の隙間) ・雨樋の破損 |
・雨樋の継ぎ目の補修または部材の部分交換 ・部材の部分交換または全交換 |
・破風板や軒天井など木部の腐食 |
・シーリング補修やパテ処理 ・張り替えまたは交換 |
・フェンスや門扉、手すり、笠木などの錆の発生 |
・ケレン〜錆止め〜上塗り塗装 ・溶接補修 ・交換 |
・防水シートの劣化または雨漏り |
・防水シートの張り替え+外壁補修または張り替え ・雨漏り部のコーキング補修 ・サッシ交換 ・屋根の葺き替えまたはカバー工法 |
考えられる劣化や修理内容は他にもたくさんあります。
劣化の中でも注意しておきたいのが雨漏りです。
雨漏りしてしまうと建物への被害は大きく、工事範囲も広くなる可能性があります。
できるだけ屋内に水が入る兆候は早めに気づいて早急に対処しておくことが望ましいです。
少しでも雨漏りの疑いがありそうなら、そのままにせずに業者に見てもらうことをお勧めします。
雨漏りについてはこちらの「こんな症状が?屋根に登らなくてもわかる雨漏りのサイン」もご参考にしてください。
【2回目以降は外壁塗装の費用が高くなる可能性があります】
1回目の工事でどれくらいの費用がかかるか検討がつくかと思います。
もしかすると塗料のグレードごとに見積もりを取っていて費用の違いがわかっている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、2回目以降の塗装工事の費用は塗料の違いだけで左右されず、工事代が高くなる可能性があります。
なぜ2回目以降の塗装工事が高くなるのかというと、建物の劣化が進んでいるからです。
前述したように年数が経つほど建物は劣化していろんなところが傷んできますから、メンテナンスが必要になってきます。
1回目ならまだそこまで傷んでいないところも多いため、工事範囲も狭いかもしれませんが、2回目以降になると工事範囲が広くなってる可能性があります。
また、下地が傷んでいると下地処理や下塗りの手間が増えることがあり、塗装工程が増えるのもコストが上がる要因となります。
塗装工程や塗装以外の工事が増える可能性があるということはあらかじめ計画に入れておいた方がいいでしょう。
【塗料の相性がある】
前回の使用塗料 | 新しく塗る塗料 | 相性 |
溶剤塗料 → | 水性塗料 | 良い |
水性塗料 → | 溶剤塗料 | 悪い |
フッ素・光触媒・無機・親水性塗料など→ | 同じ性質の塗料 | 良い |
フッ素・光触媒・無機・親水性塗料など→ | 別の性質の塗料 | 悪い |
2回目の塗装工事は1回目の時よりももっとグレードの高い塗料を選びたいという方もいらっしゃるはずです。
耐久性が高くなればメンテナンスサイクルが延びてトータルコストを抑えられます。
ただし、塗料には相性というものがあります。
相性の悪い塗料だと塗装が剥がれてしまったり、膨れてしまったりする恐れがあります。
外壁塗装を行う時期はすでに旧塗膜が劣化している状態のため影響は少ないかと思いますが、上記の表にあるように塗り替えの時は塗料の相性があることを知っておいてください。
また、外壁などに使われる樹脂塗料で塗装されている場合はウッドデッキなど木材によく使われる浸透型塗料を後から塗ることはできませんのでご注意ください。
塗装業者でも調査をしますが、2回目以降は前回に使用した塗料も伝えておくといいでしょう。
【1回目の工事で後悔したことを教訓に2回目以降の外壁塗装に臨みましょう!】
ここまで2回目以降の外壁塗装工事についてお伝えしてきました。
はじめて外壁塗装をしたときはわからないことも多く、失敗してしまったということもあるかもしれません。
塗装工事では「色選びに失敗してしまった」「もっとグレードの高い塗料にすれば良かった」「手抜き工事をされてしまった」など後悔、失敗したという声が多くあります。
前回の工事で得た教訓を糧に2回目以降の外壁塗装に臨みましょう。
さいたま塗装本舗はお客様に役立つ情報を更新しておりますので、これから工事をご計画の方はぜひご参考にしてください!
詳しくはこちらの「外壁塗装ブログ」をご覧ください。
2回目以降なら前回では想定していなかった劣化がわかり、今後必要になるメンテナンスも少しずつわかってきます。
建物のメンテナンス工事は今後も定期的に必要になりますから、1回の工事だけで考えず、2回目、3回目と将来的に必要になる工事も計画しておくことが大切です。
トータルコストを抑えることにつながりますので、2回目の工事のタイミングでメンテナンススケジュールや資金計画などを見直すのもおすすめです。
気になること、ご不明な点などなんでもかまいませんので、ご質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。
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