外壁塗装は3回塗りが基本?下塗りと中塗り、上塗りは何が違う?

外壁塗装は3回塗りが基本?下塗りと中塗り、上塗りは何が違う?

外壁塗装は3回塗りというのを聞いたことはありませんか?

塗装は下塗りと中塗り、上塗りの3つの工程があります。

いったいなにが違うのか気になりませんか?

中塗りと上塗りは同じ工程なのですが、はじめに行う下塗りは使用する塗料や目的が違います。

塗装はただ塗料を塗っているだけのように見えますが、正しく施工しないとすぐに剥がれてしまいます。

これから塗装工事をお考えの方は、ぜひ下塗りと中塗り、上塗りの3つの工程について知っておいていただきたいですので、本日は各工程について具体的に解説したいと思います!

目次

【外壁塗装の下塗り、中塗り、上塗りとは?】

それでは早速外壁塗装の下塗り、中塗り、上塗りについてご説明していきます!

塗装工程について知っておくと見積もりの理解も深まりますので、ぜひこれからお伝えする内容を押さえておきましょう!

【下塗りは塗装の土台になる大事な工程】

外壁塗装は3回塗りが基本?下塗りと中塗り、上塗りは何が違う?

下塗りは下地処理後、はじめの塗装工程です!

塗装の耐久性に関わる非常に重要な工程と言っても過言ではないくらいに、外壁塗装では欠かせない工程です。

なぜそんなに重要かというと、下塗りは塗装の土台を作る工程だからです。

「塗装の土台」と言われてもなんのことなのかわかりませんよね。

なぜ下塗りが塗装の土台になるのかというと、下塗りで作った塗膜は下地と塗膜を結ぶクサビとしての役割があるからです。

もう少し簡単に言いますと、下塗りで作った塗膜は接着剤のように塗膜の密着性を高め、下地から剥がれにくくする効果があるのです。

下塗りで使用する塗料は「下塗り剤」といいまして、シーラーやフィラー、プライマーなどがあります。

細かくは各塗料で特徴や用途が異なるのですが、どれも塗装の密着性を高める効果があります。

外壁のように動きのある場所は塗装の密着性が重要です。

もし、下塗りをせずに塗装してしまうと、下地への密着性が悪くてすぐに剥がれてしまいます。

塗料の中には下塗りなしで塗装できる塗料もありますが、基本的に外壁塗装は下塗りを行なった後に中塗りと上塗りを行います。

塗装は下地処理も重要です。下地処理が適切に行なっているかで塗装の耐久性が左右されます。

詳しくはこちらの「外壁塗装はただ塗るだけと思っていませんか?塗装前の下地処理の重要性」をご覧ください。

【中塗りは上塗り剤1回目の塗装】

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上塗り剤1回目の塗装が中塗りです。

外壁塗装の塗料といえばこの上塗り剤でして、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料と聞けば、どんな塗料のことか思い浮かぶのではないでしょうか。

下塗り剤は外壁の種類や状態に合わせて選ぶ必要があり、基本的に業者が適したものを選ぶため、あまり一般の方に知られていませんが、上塗り剤は塗装の耐用年数や機能性に関わるため、どんな塗料を選ぶかこだわる方も多くいらっしゃいます。

塗料についてはこちらから

下塗りとの違いは、ずばり使用する塗料の違いです。

中塗りからは上塗り剤を塗っていきます。

先にお伝えしてしまうと、中塗りと上塗りは同じ上塗り剤を塗っていく工程です。

そのため作業自体は同じなのですが、ここで疑問がでてきますよね。

どうして中塗りと上塗りで工程を分けているのか……

その理由を次にご説明していきます!

【上塗りは上塗り剤2回目の塗装】

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上塗り剤2回目の塗装が上塗りです。

中塗りと上塗りは同じ作業ですが、ちゃんと工程を分けている理由があります。

工程を分けている理由は、塗布量が関係してきます。

上塗り剤は基本的に2回塗りで完成させます。

塗料の性能を最大限発揮させるためには、メーカーが指示する塗膜厚を確保する必要があります。

ですが、塗料は一度に塗れる量が決まっており、一度にたくさんの量を塗ってしまうと硬化不良を起こしてしまいます。

中塗りの段階では、塗膜が薄くて性能が発揮されないだけでなく、塗装ムラもでます。

しかし、そのままいっきに塗料を塗ると塗膜に残る水分が原因で塗膜が膨れてしまいますから、中塗りを終えた後は塗料が乾くまで待ち、乾燥後上塗りをして塗膜に厚みをつけて塗装を完成させます。

【3回塗りが基本!でも塗膜が薄い場合は再塗装が必要!】

外壁塗装は3回塗りが基本?下塗りと中塗り、上塗りは何が違う?

外壁塗装の下塗り、中塗り、上塗りの謎は解けましたか?

この下塗り、中塗り、上塗りの3工程は塗装の耐久性や性能に関わる重要なことですので、これから外壁塗装をお考えの方は、ぜひ覚えておきましょう。

そして、もう一つ押さえておいていただきたいのが、塗装回数は下地の状態など条件によって3回、4回と増えることがあるということです。

塗装回数が3回よりも少なくなるということはありませんが、回数が増えることはありますのでご注意ください。

塗料は必要な塗膜厚があるということを先程お伝えしました。

塗料は下地の状態で吸込量が違い、痛みが激しいほど塗料の吸い込みも多くなります。

塗料の吸い込みが多いということは、その分だけ塗膜が薄くなりますので、3回塗っても足りないことがあります。

塗膜が薄くなれば性能が低下して塗装ムラもでてしまいますので、このような場合は必要な塗膜厚になるまで塗料を塗り重ねる必要があります。

外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが基本ですが、塗膜厚が確保できない場合は、3回以上塗装することもあるということを覚えておきましょう!

【塗装工程がわかるように施工写真を撮りましょう!】

外壁塗装は3回塗りが基本?下塗りと中塗り、上塗りは何が違う?

ここまで外壁塗装の下塗りと中塗り、上塗りの違いについてお伝えしてきました。

各工程にはちゃんと目的や意味があります。

塗装は正しく施工していないと短期間で剥がれてしまうため、適切な施工が行われているか工事契約をする前に細かくチェックしておくことが大切です。

せっかく高額な工事代を払ったのにすぐに塗装がだめになってしまっては経済的な負担が大きすぎます。

長持ちする塗装に仕上げてもらうためにも、正しく施工してくれる業者に工事を依頼しましょう。

塗装は上塗りまで仕上がってしまうと、その前の工程が隠れてしまいます。

業者の中には手抜き工事をする悪徳業者も存在しますから、手抜き工事を防ぐために各工程の施工写真を撮るように業者に依頼しましょう。

この記事がこれから外壁塗装を行う方のお役に立てれば幸いです。

外壁塗装についてはこちらの「外壁塗装を始める前に知っておきたい基礎知識」もご参考にしてください。

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