霧除け(庇)とは?外壁塗装を始める前に知っておきたい用語

霧除け(庇)とは?外壁塗装を始める前に知っておきたい用語

外壁から張り出している小さな屋根のことをご存知ですか?

よく窓や玄関の上に設けられている小さな屋根です。

これは霧除け庇といいます。

外壁塗装では霧除け庇も一緒に塗装します。

ちょっと傷んだまま放っておいてしまうと錆びてしまい大変なことに……

構造上、最悪は雨漏りを引き起こすリスクもありますので、状態にはご注意ください。

本日は、霧除けの役割やメンテナンスについて解説いたします!

目次

霧除け(庇)とは?

霧除け(庇)とは?外壁塗装を始める前に知っておきたい用語

霧除けはまたは霧除け庇とも呼ばれています。

外壁から張り出す小さな屋根のことでして、素材はトタンやガルバリウム鋼板などの金属が使われています。

霧除けの役割

霧除けの役割はこちらです。

  • 雨の吹き込みを防ぐ
  • 日差しを遮る

霧除けは窓の上に設けられていることが多く、雨が降った時に霧除けがあるのと、ないのとでは大きく変わってきます。

霧除けがない場合は、雨が降っている時に窓を開けると部屋の中に吹き込んでしまいますが、霧除けがあれば雨の吹き込みを防ぐことができます。

また、日本の気候風土にも合わせており、夏のように太陽が高い位置にある時は日差しを遮り、冬の太陽の位置が下がる時は、霧除けよりも日差しが下がり、窓から彩光を取り入れることができます。

霧除けは玄関の出入り口にもあると便利です。

雨が降っている時に玄関に霧除けがあれば濡れる心配もありません。

霧除けは塗装したほうがいい?劣化を放っておくリスク

霧除けのことで気をつけなければならないのが、こちらです。

  • 板金のサビ
  • シーリングの劣化
  • 雨漏り
霧除け(庇)とは?外壁塗装を始める前に知っておきたい用語

霧除けは板金が使われています。

当然、経年劣化で錆びてきますので、定期的に塗装する必要があります。

鉄部塗装についてはこちらの「外壁塗装は鉄部も塗装した方がいい?なにもしないリスクについて」をご覧ください。

また、外壁に接するところにはシーリングが打たれています。

シーリングの寿命は10年ほどなので、こちらも塗装と一緒にメンテナンスが必要です。

シーリング工事についてはこちらの「コーキング工事とはどんな工事?」をご覧ください。

霧除け(庇)とは?外壁塗装を始める前に知っておきたい用語

そして塗装やシーリングの劣化、板金のサビは、最終的に雨漏りを引き起こすリスクを高めます

雨漏りは建物の状態を著しく悪くさせ、寿命を縮めてしまうので、雨漏りさせないことが大切です。

外壁との取り合い部ではクラックが入りやすいので、定期的に点検を行い、状態に応じてメンテナンスしましょう。

クラックについてはこちらの「外壁のひび割れ(クラック)は大丈夫?外壁塗装を行う際のクラックの処置について」をご覧ください。

霧除けを塗装するタイミング

霧除け(庇)とは?外壁塗装を始める前に知っておきたい用語

雨漏りを防ぐには、霧除けの状態を保つことがなによりも重要。

その対策となるのが、塗装です。

トタンが使われている場合は、5〜10年を目安に塗装することをおすすめします。

現在では耐久性の高いガルバリウム鋼板も多く使われています。

ガルバリウム鋼板はトタンと同じメッキ鋼板ですが、鋼板を覆っているメッキが非常に耐久性に優れ、錆びにくくなっています。

ガルバリウム鋼板は基本的に塗装不要な金属です。

ただし、けっしてメンテナンスフリーではありませんので、10年を目安に点検を実施することをおすすめします。

霧除けが錆びてしまったらどうすればいい?

霧除け(庇)とは?外壁塗装を始める前に知っておきたい用語

錆びてしまった……というケースも十分に考えられます。

サビは塗膜の付着力を落としてしまうので、塗装するときは、なるべくサビを取り除くことが望ましいです。

サビの除去方法は、ケレンという作業を行います。

ケレンとは、サンドペーパーやナイロンパッド、スクレーパー、ディスクサンダーなどの研磨用の道具を用いて、下地を磨く作業のことです。

ケレンをする目的には、下地に付着した古くなった塗膜や汚れを除去すること、下地の凹凸を平滑にすることなどがあります。

塗装前にケレンを行うことで、塗膜の密着性が高まり、塗装を美しく仕上げることができます。

ただし、素材を削る作業なので、強度を保つために限界があります。

素材の層が薄くなって強度が低下してしまってはダメですから、深刻なほどサビが広がっている場合は、ケレンが不十分になる場合もあります。

下地処理についてはこちらの「塗装前の下地処理」をご覧ください。

まとめ

霧除けは外壁塗装だと付帯部に含まれます(鉄部と分けられる場合もあります)。

トタンが使われている場合は錆びてしまうので、チョーキングや色褪せなどの劣化症状をサインに、10年ほどを目安に塗装をご計画ください

劣化を放っておいてしまうと、最悪は雨漏りを招く可能性がありますから、メンテナンスのタイミングを逃さないようにしましょう。

さいたま塗装本舗は建物診断や見積もりを無料で実施しております。

お住まいのことでなにかお困りのことがございましたら診断いたしますのでお気軽にご相談ください。

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