屋根に塗られている漆喰の劣化症状とメンテナンスについて

屋根に塗られている漆喰の劣化症状とメンテナンスについて

耐久性が高くて頑丈な陶器瓦。

スレートや金属屋根とは異なり、塗装も必要ありません。

そんな頼もしい瓦ですが、メンテナンスフリーというわけではありませんのでご注意ください。

瓦には漆喰が使われています。

漆喰は昔から建物に使われる馴染み深い建材です。

漆喰は経年劣化を起こすため、適切な時期にメンテナンスを行いください。

本日は、屋根に使われる漆喰のメンテナンス方法についてお伝えします!

目次

【漆喰とは?】

屋根に塗られている漆喰の劣化症状とメンテナンスについて

漆喰で有名なのが世界遺産になっている姫路城、別名白鷺城です。

真っ白な壁が印象的なお城ですが、この壁には漆喰が塗られています。

漆喰は消石灰(水酸化カルシウム)を主原料とする塗り材です。

消石灰は石灰石からつくられ、採石〜粉砕〜焼成〜消化という工程を経ます。

漆喰は外壁や塀などの外装材の他に内装材としても使われます。

漆喰の特徴は調湿効果があることと抗菌作用があることです。

漆喰は有機物を分解するため、汚れやコケ、カビなども跡が残りにくく、近年では自然素材という観点でも注目されています。

【屋根漆喰の役割と塗られているところ】

屋根に塗られている漆喰の劣化症状とメンテナンスについて

さてそれでは、漆喰は屋根のどこに使われているでしょうか?

まず前提として、漆喰はスレートや金属屋根に使われることはありません。

漆喰は瓦屋根に使われているということがポイントです。

湿式工法の瓦屋根は、粘土で土台を設けて、そこにのし瓦や棟瓦を積み重ねます。

粘土質の瓦の土台を葺き土といいます。

ただ瓦を積み重ねても葺き土が露出して雨に濡れてしまうため、雨水の影響を防ぐために隙間を埋めるのが漆喰の役目です。

また、葺き土は経年劣化で次第に乾き、瓦の固定力が低下、ズレや歪みを起こすことになってしまいます。

瓦はしっかりと固定されていなければ崩落の危険があるため、漆喰を塗って接着力を高めているということも目的の一つとなっています。

漆喰は棟瓦やのし瓦のところで生じる隙間に塗られています。

【屋根に塗られている漆喰の耐用年数と劣化症状】

屋根に塗られている漆喰の劣化症状とメンテナンスについて

瓦屋根の耐用年数が50年以上と非常に長寿命とされていますが、漆器はそこまで保ちません。

漆喰の耐用年数は20年前後と想定されており、定期的にメンテナンスが必要です。

それではメンテナンスが必要な漆喰の劣化症状を見ていきましょう。

【漆喰のひび割れ】

地震や風、車の振動など建物は常に衝撃を受けている状態です。

漆喰のひび割れは初期に見られる劣化症状です。

【漆喰の剥がれや欠け】

ひび割れがさらに進むと、今度はぼろっと漆喰が大きく剥がれてしまいます。

割れると一体感を失いもろくなり、衝撃を受けるとさらに被害を大きくさせます。

【瓦の崩落】

漆喰の劣化が進むと葺き土が雨水に触れやすくなり、瓦の崩落へと危険が高まります。

瓦の重量は約50〜60kg/㎡、一枚あたり3kg近くありますから、もし落下してきたら大変な事故を起こしてしまいます。

【雨漏り】

長く雨にさらされ続けると葺き土が崩れ、内部に水が侵入してきます。

雨漏りは柱や梁など大事な構造体を濡らして老朽化を早めます。

建物の構造そのものがダメージを負ってしまうため、大規模な工事が必要になり、修理費の負担も大きくなってしまうでしょう。

長く建物を守っていくためには、雨漏りを起こさせないことが大事です。

雨漏りについてはこちらの「雨漏りを放置してはいけない理由」をご覧ください。

【屋根漆喰のメンテナンス方法】

屋根に塗られている漆喰の劣化症状とメンテナンスについて

漆喰の劣化が見られたらそのまま放置せずにメンテナンスを行いください。

漆喰のメンテナンスは「詰め直し」を行います。

「詰め直し」とは劣化した漆喰を剥がし、そこに新しい漆喰を塗り直す工事です。

注意が必要なのは、漆喰の重ね塗りです。

既存漆喰をそのままにしてその上に漆喰を塗ると厚みが増して瓦よりも出っ張ります。

内側よりも外側の方が雨の影響を受けやすいですから、劣化が早くて雨漏りを起こす原因になります。

せっかくメンテナンスをしたのにまた施工をし直す必要が出るばかりか、雨漏りで被害を広げてしまう危険性があります。

漆喰のメンテナンスを行う際は、かならず「漆喰詰め直し工事」を行いください

もし漆喰の劣化が激しい場合は、「棟瓦の取り直し工事」を行います。

さいたま塗装本舗は漆喰工事も承っておりますので、メンテナンスのことでなにかお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。

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屋根に塗られている漆喰の劣化症状とメンテナンスについて

昔から使われている瓦は頑丈で耐用年数も他の屋根材と比べて非常に長くなっていますが、メンテナンスが不要というわけではありません。

瓦に塗られている漆喰は、20年程度がメンテナンス時期となっておりますので、適切な時期にメンテナンスを行いください。

屋根の漆喰は下からではどんな状態になっているか細かく確認ができませんから、定期的に屋根点検を実施していただくことをおすすめします。

さいたま塗装本舗は無料で建物診断を実施しておりますので、屋根の状態が気になっている方はお気軽にご相談ください。

無料診断はこちらの「屋根外壁0円見積もり」をご覧ください。

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