モニエル瓦を塗装する方法と注意点について解説します!

モニエル瓦はセメントを主成分とする屋根材。
セメント瓦の一種ですが、セメントに砂利を混ぜて形成しており、乾式コンクリート瓦とも呼ばれています。
モニエル瓦も他のセメント瓦と同様に定期的な塗装が必要な屋根材。
しかし、表層には特殊な着色層を施しているため、塗装方法には気をつけなければなりません。
誤った方法で塗装してしまうとすぐに剥がれてしまう原因となりますからお気をつけください。
本記事では、モニエル瓦の塗装についてお話しさせていただきたいと思います!
モニエル瓦とは?

モニエル瓦はセメントを主成分とする乾式コンクリート瓦と呼ばれる屋根材。
現在では生産が終了し普及しておりませんが、1970年代〜1980年代まで人気があった輸入品の瓦屋根です。
元々はヨーロッパで広く普及した瓦でして、洋風なデザインにカラーバリエーションが豊富なことに特徴があります。
よく似たセメント瓦と決定的に異なるのが、セメントに砂利を混ぜていることです。
屋根業界ではどちらもセメント瓦と呼ぶことが多いですが、塗装では両者を見分ける必要があります。
モニエル瓦とセメント瓦の見分け方
セメント瓦とコンクリートはどちらも見分けがつかないくらい似ていますが、モニエル瓦は小口に特徴があります。
モニエル瓦の小口は平らになっているセメント瓦と比べて凹凸があります。
また、モニエル瓦は裏面にMのマークが刻印されています。
- 小口が凹凸になっているのがモニエル瓦
- 瓦裏面にMマークが刻印されていればモニエル瓦
上記の2つのポイントを確認できればモニエル瓦とわかります。
屋根材の確認は業者が行うものですが、モニエル瓦のお家にお住まいの方は、ぜひ知識としてモニエル瓦がどんな屋根材か覚えておくと塗装するときに役立ってくれるかもしれません。
モニエル瓦の塗装はどうして注意が必要?

セメント瓦とモニエル瓦の見分けが必要なのは塗装方法に理由があります。
モニエル瓦はスラリー層という特殊な着色層があります。
元々吸水性のある素材でつくられているモニエル瓦はスラリー層という着色層により防水性を保っています。
モニエル瓦を塗り替えるときに、このスラリー層は非常に塗料がのりにくいため、通常どおりの方法で塗装するとすぐに剥がれてしまいます。
モニエル瓦を塗装するときは、特殊な方法で塗装しなければなりません。
それでは次の項でモニエル瓦の塗装方法をご紹介します。
モニエル瓦を塗装する方法

モニエル瓦の塗装工程はこのようになっています。
- 高圧洗浄 ※スラリー層を完全に除去すること
- 下地処理 ※高圧洗浄で落としきれなかったスラリー層をケレンで除去
- 下塗り ※エポキシ系強化プライマー(強化シーラー)で密着性を高める
- 中塗り〜上塗り
モニエル瓦の塗装は①〜③の工程が非常に重要なポイントとなります。
着色層のスラリー層が残ると塗料がのらないため、高圧洗浄や下地処理で完全に取り除く必要があります。
スラリー層を除去後、下塗りでは高密着性の下塗り剤を塗ります。
モニエル瓦は専用塗料を用意しているメーカーもあります。
モニエル瓦の下塗り剤は目的にあった塗料を選びましょう。
モニエル瓦の塗装を考える劣化症状

モニエル瓦の塗装時期は築10〜15年目あたりが目安ですが、ほとんどのお住まいはこの年数を超えているはずです。
2回目以降の塗装でしたら前回に塗装した塗料の耐用年数が塗り替えを考えていただくタイミングです。
また、屋根に出ている劣化症状も塗装を知らせる大事なサインです。
- 汚れの目立ち
- 苔の発生
- カビの発生
- 色褪せ
- ひび割れなどの屋根材の破損
上記の劣化症状は屋根塗装の大事なサインなので、見逃さないようにしましょう。

築年数が長い場合は葺き替えをご検討ください。
モニエル瓦が普及したのは40年以上前です。
築年数もだいぶ経っていると思いますので、リフォームをご計画されている方は塗装の他に葺き替えもご検討してみてください。
葺き替えをおすすめする理由は下地やルーフィング(防水紙)の劣化が懸念されるからです。
塗装では屋根内部まで改善できません。
ルーフィングの防水機能が損なわれていると雨漏りのリスクが高まるため、築20〜30年を超えていましたら葺き替えをおすすめします。
モニエル瓦は約40kg/㎡の重量があり、軽量な屋根材に葺き替えることで耐震性の向上につながります。
まとめ

いかがでしたか?
ここまでモニエル瓦の塗装についてお話しさせていただきました。
最後にこちらの記事でご紹介した内容のポイントです。
【モニエル瓦の特徴と見分け方】
・小口が凹凸になっているのがモニエル瓦
・瓦裏面にMマークが刻印されていればモニエル瓦
【モニエル瓦の塗装方法】
1:高圧洗浄 ※スラリー層を完全に除去すること
2:下地処理 ※高圧洗浄で落としきれなかったスラリー層をケレンで除去
3:下塗り ※エポキシ系強化プライマー(強化シーラー)で密着性を高める
4:中塗り〜上塗り
【モニエル瓦の塗装時期と劣化症状】
・築10〜15年目
・汚れの目立ち
・苔の発生
・カビの発生
・色褪せ
・ひび割れなどの屋根材の破損
屋根は高いところにあるので、状態が見えにくい場所です。
ご自身で屋根に登ってしまうのは非常に危険です。
さいたま塗装本舗では無料診断を行っておりますので、屋根の状態が気になっていましたら、ぜひ当店の無料診断をご利用ください。
屋根の状態や塗装の必要性、工事の流れ、おすすめの塗料など最適な方法で工事をご提案させていただきます。
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